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「心にうつりゆくよしなしごと」について


「心にうつりゆくよしなしごと」について

<510>Journey-旅 間もなく桜の季節ですが、

今回は梅の話を。

私は昔から古典漢籍が好きだったので、自然と中国文化に惹かれていました。
当然、桜よりは牡丹や梅が好きなわけです。

そして梅と言えば、平安時代の大学者、菅原道真を忘れてはなりません。
当代きっての文章家であった彼の漢詩や和歌には、梅が題材として頻繁に登場します。
(梅とほぼ同数の頻度で白菊が使われていますが、これはまた別の機会に)
彼の詩人ならではの悲劇性と、見事な文に、高校生ながら憧憬と尊敬の念を抱いたものです。


そんな道真の梅にまつわるエピソードで最も有名なのが、飛梅伝説でしょう。
昌泰4(901)年、右大臣であった菅原道真は、藤原氏の陰謀で大宰権帥への左遷を命じられます。
いよいよ都を離れる日、幼い頃より親しんできた自邸の紅梅殿の梅に、

東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ

と、涙ながらに詠いかけたのです。
すると、それに感動した梅が一夜のうちに大宰府の道真の元へ飛んで来たとのこと。
この飛梅の木は、元々道真の配所にありましたが、太宰府天満宮造営後、本殿横に移されました。

数年前に福岡へ出かけた際、千歳から乗ったJASの機内誌で道真の特集が組まれていました。当然飛梅伝説も紹介されています。
こうなったら何かの縁、絶対に太宰府天満宮へ行き、飛梅をこの目で観てこよう!と思ったのです。
現地に着いてから知人の案内で太宰府天満宮へ向かいましたが、なかなか飛梅の木をみつけることができません。
30分ほど探してから半ば諦め、おみくじを引くと……

一番 大吉 道真公御歌
  東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ

Σ(゚д゚lll)
JAS機内誌と言い、このおみくじと言い、間違いなく「観ていけ」と言う菅公の御神託だ!
泡食って必死に探しましたよ、えぇ。
そうしたら本殿脇の木の前に、掠れて辛うじて読める立て札を発見。
そこには 飛梅 の二字が書かれていたのです。

安堵して帰途につくことができました。
旅行に行く際って、結構こういうことが多いのです。
まさに何かに導かれているとしか言えないような出来事が。

この他の話は、また追々ご紹介していこうと思います。

◆京都 北野天満宮

◆福岡 太宰府天満宮

Posted by ナカノヒト : 2005年03月30日 17:01 | コメント (0)

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