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「心にうつりゆくよしなしごと」について


「心にうつりゆくよしなしごと」について

<310>Italia Report(2005) 旅行記~4日目(6月3日)

そろそろ行動が日本人離れしてきました。

タクシーもバスも乗りこなし、昼食に時間をかけ、仕事でトラブルが発生しても「OKOK」で済ませるイタリア人に「グラッツェ!」と笑顔で応え……かなり馴染んできています。orz

カターニア滞在の実質最終日。
この日も仕事は夕方(と言っても19時半)からだったので、それまで教会巡りをしました。
行った教会は全て堂内の撮影をしているので、今回はテキストよりそちらの写真を中心にお届けします。
また、昼食はほんのちょっとだけ贅沢をして、イタリア人並の昼食を取りました。
その一品一品をこれまた撮影。剰りの旨さに思考が完全停止。
味の復元は、かなり厳しいというのが正直な印象でした。

それでは、どうぞ!


前夜遅かったため、この日は8時起床でややスロースタートに。
シャワーを浴びて朝食を採り、フロントでタクシーを呼んでもらいます。
私が泊まっているネッチューノというホテルはリゾートホテルなので、立地は完全に郊外。そのため移動は完全にタクシーです。

ここで私は1つ賭けに出ることにしました。
価格の事前交渉をやめて、メーターを普通に上げさせてみたのです。
そして「S.Agata al Carcere(注:教会です)」と目的地を告げると、一路タクシーは中心部に向かいます。
これまで通ったことがないルートを走りまくられましたが、中心部に向かっていることは明らかです。
道中、互いに言葉は通じない物の、私がキョロキョロと建物を見ていると、運転手さんが建物の名前や通りの名を一回一回教えてくれます。
そしてS.Agata al Carcere前に着いてから、メーターを見ると……最安値の11ユーロ!
やればできるじゃん!と快くお金を払い、徒歩でドゥオーモ広場へと向かいました。


▲街の中心部。半地下に埋まっているコロッセウムから、街の繁華街を東に向いて望む。

まず途中で発見したのがS.Maria dell' Elemosina教会。
私が見た教会の中で、唯一バチカンのローマ教皇紋が掲げられた教会です。
中に入ると、これがもう……圧倒的なスケール。
明治村に行っても、こんなのはありません(当たり前)。
ドーム採光部を始め、全ての造形が見事すぎます。


▲左からS.Maria dell' Elemosinaの外観、教皇紋章、内部全景、ドーム採光部

次に行ったのが、S.Maria dell' Elemosinaのやや南側にあるUniversita(大学)。
内部は日本の普通の大学とさほど変わらない感じでしたが、外観が既に別世界ですよね。
この前にあるのがP.za Universita(大学広場)で、観光客はもちろんのこと大学生も多数行き来していました。


▲Universita外観と、入り口すぐの学生掲示板

その後、P.za Duomo(ドゥオーモ広場)へ行き、西側隅にあるバールで一杯引っかけます。
ここで仕事の電話をしつつ、ノートPCを広げると、人がどこからともなくわらわらと……。
アコーディオンを演奏しながらカネをせびってくる物乞いも来ましたが、それは手を振りながら一言「Non(ノン、英語のNo)」と言うと、渋々去っていきます。
そして電話が終わると一斉に話しかけてくるのです。
ほとんどが「ノートPCが小さいね。どこのメーカー?」といった内容。
たまに値段を訊いてくる人もいましたが、日本での相場価格を伝えると、大概が目を丸くして去っていきました。

バールを出てドゥオーモ広場を背に西へ進むと、P.za Mazzini(マツィーニ広場)にぶつかります。
ここに面しているのがChiesa di San Francesco教会。
これまでとは違い、壁の色や照明が暖かい色調で彩られています。
この教会は1343年に建設され、1850年に増築されたとのことです。


▲左から外観、内部左廊、内部中央廊、内部右廊

以下、看板が出ていなかった教会をいくつかご紹介します。
近年に再興されたものもあるようですし、小さいだけに街の寄合所のようになっていて人々が座って話し込んでいる風景なども見られました。


▲左からS.Maria Dell Aiutoの外観、教会内


▲左から名称不詳教会の外観、教会内、教会内祭壇

ここまで巡ったところで、カターニアのベースキャンプと化したPCショップに行きます。
扉を開けて「Ciao!」と言うと、カウンターの中に案内されてLANケーブルを渡されます。
フラたんはまだ来ていないようです。

と、ここでフラたんについて若干の補足説明を。
ここでの愛称は「チェスカ」です。
だから感じとしては「チェスカ、~」といったところ。
ですが、さすがPCショップの店員。日本のアニメ・漫画情報に詳しいです。
チェスカが「日本でのブームは何なの?」と訊いてきたので、ここぞとばかりに「萌えの文化」について一講義してきました。
と、同時に人名の末尾の「○○たん」についても説明。
素ボケチックなチェスカ嬢は、この時から店内で「フラたん」と呼ばれるようになったのです。でも結構言いにくいので、私も後半は「チェスカ」と呼んでました(以下チェスカで統一)。
俺、日本のヲタク文化国際親善大使やーん!

閑話休題。
右写真下の店内を見て頂ければ解るかと思いますが、日本のようにパーツを派手に並べることはしていません。
むしろ客の注文に合わせてここで組み立てを行い、販売するのがメインの模様。
確かにシチリア島でBIOSが解る人は、日本より比率が少なそうですもんね。

そういや、こんなものを発見。
ケースとマザボが入った、いわゆる「ベアボーン」のセット。なのにキュベレイが……
ちなみに店長は「ガンダム」を知っていました。

話は逸れますが、テレビアニメーションで日本文化の偉大さをここで知らしめられました。
イタリアでは80年代後半に大ブームとなり、未だに一部のアニメは放送され続けているのです。
移動時、イタリア人テレビクルーと共に車内で各アニソンの日伊バージョンを互いに披露し合っていたほど(イタリア人の通訳さんに、現地人と違和感ないと笑われました)。
次にカターニアに里帰りする時は(?)、関連グッズを持って行かなきゃ♪

ちなみに通じた主なアニメは以下の通りです。

 ・ロボット系
  「マジンガーZ」「ガンダム」「鉄人28号」

 ・スポーツ系
  「エースをねらえ」「タイガーマスク」「サイバーフォーミュラ」

 ・その他
  「ドラゴンボール」「明日のナージャ」「ミニ四戦士烈&豪」

ただ、イタリアでは主題曲だけオリジナルに変えて放送するのがセオリー。
そのため「タントンタタン ツッツツツットトトンタタ タタッツタタ ペラペーラ~」と1人バンド状態で歌っていても、アニソンとは気付かないことが大半かと思われます。

その後、13時半から16時半まで昼休みなので、私は近くのバールに向かいました。
そこでせめてカターニア最後の昼食は、ちょっと贅沢に行こうと11ユーロ(約1500円)のセットをオーダー。
以下、約2時間に渡って出てきた物をご紹介します。
コレを見たら、いかに日本のイタリア料理店が高くて、形だけであるかということがご理解頂けると思います。


▲まずは店員さんに飲み物を頼みます。
主にミネラルウォータ、炭酸入りミネラルウォータ、ワイン(赤・白)からチョイス。

また、序盤に堅焼きパンが出てきます。最初は慣れずに苦労する堅焼きパンですが、じっくり味わうと麦の香ばしさと味わいにやみつきになり、白米が食べられなくなります!

この店では布製のテーブルクロスの上に、交換ができる紙製のテーブルクロスを敷いています。片づけるのが楽ですもんね。
パンなどはちぎって口に運んだ後、この紙製のテーブルクロスの上にそのまま置いたりしています。
それだけに、食後のテーブルは中国人並に荒れているのが普通です。
最低限のテーブルマナーはありますが、それもほとんどが音を立てないといったレベル。
実は、本当のイタリア料理はもっと気楽に楽しめるものなのです。


▲次にパスタが出てきます。
日本ではパスタは主役ですが、ここイタリアではメインディッシュではなく、日本の白飯のような感じ。
だから日本のノリでがっついていると、後半何も食べられなくなります。
とは言え、この量なのに前座扱いです。

現地入りしてからトマトソース系や魚介類系のパスタばかり食べていたので、本場のカルボナーラを味わいたいと思いオーダーしたのですが……これ、再現できません。。。_| ̄|○ll
ここまで美味なカルボナーラは生まれて初めて食べましたが、そもそも何が使われているかが解らないのです。
一応シェフには訊きましたが、食材的に日本で入手できるかもアヤシいですね。


▲メインは肉料理とサラダです。これがまた激美味!
肉のジューシーさとソースの絡みが絶妙で、胃袋が割れんばかりの状態であろうとも手が止まりません。

これは牛肉のハーブ焼きとソーセージですね。
サラダは見ての通りこれでもかとニンジンが乗っています。実は私、ニンジンが嫌いなのですが、このニンジンは日本とは違った美味しい甘みがあったため、普通に食べることができました。
ナスと言い、ニンジンと言い、機構と風土が変われば、味も全く変わってしまう物なのですね。

肉料理はたまたまかも知れませんが、今回の滞在で私が食べた全ての肉が牛肉でした。
ただ、市場には豚肉と鶏肉もありましたし、馬肉もありました。
次回以降は他の肉料理にも挑戦したいです。


▲最後はコーヒーとデザート。コーヒーは当然エスプレッソ。デザートはパンナコッタでした。
ここのお店のエスプレッソ用カップは実にオシャレでしたが、街角の古くさいバールのカップは、取っ手部分がもっと太く、ゴロッとした印象を受けました。

最後にもう一度言いますね。ここまで出てきて約1500円です。
こんなん食べたら、もう日本でイタリア料理店行けないよ……。・゜・(ノД`)・゜・。

こんな大量に出てくるので、日本のペースでやっていると食べ切れません。
やはり時間をかけてゆっくり食べるからこそ完食できるのです。「ならば量を減らせばえぇやんかー」という方もいるでしょう。
ですが、気候風土を考えてみて下さい。地中海の日差しは強く、正直言って昼間は仕事になりません。しかも夏期は21時にようやく日没です。

つまり、夜間にシフトしていくためには、昼にしっかり食べないと持たないんです。
これは実際現地で生活していて感じたのですが、昼間の日差しが辛い時間に働いても仕方ないので、むしろそれならゆっくり休みつつしっかりと食事を採って夜に備えると楽なのです。
単なる享楽主義ではなく、紀元前の昔から続いている一種の合理主義が垣間見えたような気がしました。

そして夕方、再びPCショップに戻るとチェスカがいました。
その場でメールやブログの処理をしていると、店長が明日のミラノに行く便を教えろと言ってきます。
隠す必要もないのでそのまま告げると、なんと「店を閉めてみんなで送りに行く」とのこと。更に今夜、みんなで送別会をしてくれるらしいのです。
店を閉めて、という日本じゃ考えられないこの展開、正直この段階ではかなりビビりましたね。

そしてこの後はお約束のチェスカのスクーターでホテルに向かい、仕事道具を取ってから現場へと向かいました。
仕事については、前々日の昼食3時間事件と、前夜のマイケル・ジャクソン出演で、最早何が起こっても恐くありません。
本番5分前にマイクが突如反応しなくなっても無問題。
しかもミキシング担当者が、両手にジェラードとミネラルウォーターを持っているのを見ても「そんな両手塞がってて音声ミキシングできるんかいっ!」と余裕で大笑いするほどでした ( ´_ゝ`)

仕事が終わってから、Sさんが翌早朝に風景素材の撮影をしたいから街を案内して欲しいとのこと。
こちらもプロの腕前を見たたかったので、翌朝7時に待ち合わせることにし、打ち上げへと向かいました。

ところが、です。
またまたイタリア人にヤられちまいました。
出発時、車4台に分乗して行ったのですが、出発前にイタリア人運転手4人が、何やら話しているんですよ。
真剣な顔で言い合いをしたかと思えば、突如笑い出したり……これで出発が15分遅れました。
それだけに「道順の打ち合わせをしてるんだろなー」と思いましたが、大ハズレ!

た だ の 雑 談 で し た

なぜ解ったかって?
我々の乗車した車が、街の中で派手に迷ったからです!

先に行った2台に乗車していた人の携帯を鳴らすも、全く出ず……
どう考えても置いていかれました。
何度も路地裏で停車しては、運転手と添乗員が口論し、時にはパニーニ屋の店員に聞き込みをしたりと、もはや笑うことしかできません。
にも関わらず、「行けるのか?」と訊けば「Si!(はい)」と返ってくるばかり。
このイタリア人のいい加減さに、プレス・スタッフ一同、怒りを通り越して笑うことしかできませんでした。
ちなみに打ち上げの模様は、こんな感じ(右写真)でした。

終わってからはタクシーでホテルへと戻り、急ぎ荷物をまとめるとチェスカに電話。
お約束のスクーターで迎えに来てもらい、ベリーニ歌劇場近くのバールで合流してドンチャン騒ぎをしました。
ここでの会話は、飽きずに?ジャパニメーションとヲタク文化について。
日伊両国語版のアニソンを歌ったり、萌え文化について語ったり、ゲームの話などで大変盛り上がりました。
オタク文化は言葉すら超越するんですねっ!

3時頃に閉店と言われてしまったので翌日の再会を約束して解散。
私はチェスカのスクーターで家へと拉致られて、ワインを呑みながら半筆談で話し込み、朝までソファーで仮眠を取ることとなりました。

翌日は、トンでもない事件に襲われます。
初の海外旅行で、これはちと……
しかし、ここで私の超サバイバー精神が炸裂します!
続きは更新時に~
Ciao!

Posted by ナカノヒト : 2005年06月05日 20:38 | コメント (0)

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