旅行記~5日目(6月4日)
いよいよカターニアからミラノへ移動です。
今回のカターニアの画像は、某局カメラマンのSさん視点による風景画です。
プロの視点による南イタリアの朝の空気をご堪能下さい。
また、今回の旅行記については、できるだけ現地リアルタイムでプロットを吐き出し、追って写真と共に公開しています。そのため、掲載日と本文内容に2日間の時間差が生じさせています。
現時点(05/05/15)でも引き続きテキスト生成作業を続けているので、気長に待ってやって下さい。
7日目の最終日分公開時には、読者プレゼントも実施します。
プレゼントは、どれもイタリアの風が感じられるネタ的に豪華な品々です。
応募対象はItalia Report(イタリア旅行記)にコメントを下さった方の中から抽選でプレゼント!
締め切りは最終日公開時から1か月後です。
詳しくは最終日に発表しますので、お楽しみに!!
6/16追記:イタリアで体重が6キロ太ってきたことが判明しました。。。orz
とうとうカターニアから離れる日です。
この街は観光ガイドブックでの解説やツアコンの方は物騒な街だと言いますが、一度懐に飛び込んだら、これほど楽しい街はありません。
確かに危険な香り漂う路地が普通に点在していますが、気をしっかり持って、それなりの対策(財布は持たず、最低限度の現金を直接ポケットに入れる等)をしておけば、そこまで恐くはありません。
「Ciao!」と笑顔で話しかければ、みんな笑顔で「Ciao!」と返してくれます。
運もあるかも知れませんが、歩き方と心構えでどうにでもなるのではないでしょうか。
この日は荷造りと宴会でほぼ不眠。
それでもSさんとの約束があるのでチェスカにスクーターでホテルまで送ってもらった後、素早く最後の荷造り。
そして再び街中のSさんのホテルまで送ってもらってから、空港での再会を約束し、別れました。
Sさんのホテルはダウンタウンのどまん中。
7時にロビーで待ち合わせと言うことで、ホテルの扉を開けようとしますが……堅く門を閉ざしています。
「さすがにここでは開けれないか」と苦笑し、インターホンで面会・待ち合わせの旨を話すと、あっさり開門。
そして待つこと20分、時計は既に7時15分です。
とうとうSさんもイタリアのノリにやられたか?と思い、フロントで内線電話を頼んでみると……やはり寝坊したとのこと。
最早何が起こっても驚く気すら起こりません(´ω`)
徒歩で市内中心部へと向かいますが、朝7時半になっても、未だに日本の朝5時くらいの日照です。
「こりゃ、まだ絵が撮れないわなぁ~」ということで、近くのカフェで軽い朝食を食べました。
そこで色々と情報交換をしながらカターニアの愚痴を聞き(Sさんはカターニアは合わないと嘆いていました)、いざ撮影へ。
コロッセウムや街角の風景素材を撮影しましたが、やはりプロの視点は違いますね。

その後、タクシーを拾ってSさんのホテルを経由し、私が泊まっていたホテルネッチューノへ。
出発までもう15分というところでしたが、そこはイタリア。
ゆっくりとチェックアウトし、ゆっくりと荷物を積み込み、ゆっくりと待ちます。
案の定、イタリア人運転手が乗り込んできたのが当初の予定より15分遅れの9時45分。
ま、そんなもんでしょう。
そして空港に着くと、前夜話していたとおり、みんなが見送りに来ていました。
「お前ら、店はえぇんかいっ!」と思わず日本語でツッコミを入れてしまいましたが、これをたまたま近くにいた通訳さんが通訳して下さり、みんな大爆笑。
ここでちょっとの時間だけですが、通訳さんを独占して話すことができました。
話によると(状況が状況なので、かなりはしょってます)
◆店長のカルロ談
店に来た日本人はお前が初めてで、いきなりLAN!LAN!言うから驚いた
いつでも雇ってやるからすぐに帰ってこい
(PCの知識は万国共通!)
◆ニコたん談
一緒に飲みに行って楽しかった!
こんど来るときは日本のゲームを持ってきてくれ
(ロリロリなエロゲーを期待しているようです)
◆チェスカ(フラたん談)
一緒にいて楽しかった、またカターニアに帰って来て欲しい
扇子は大切にする、教えてもらった日本語は忘れない
(ロクな日本語を教えてないのですが 汗)
と、こんな感じでした。
その後通訳さんが離れて、チェックインまでの約1時間、4人でまたいつもの片言英語とアヤシい日伊両国語で話し続けます。
話している内に、彼らの顔が実に寂しげというか、物悲しげというか、やるせない顔つきになっていくのに気づきました。
こういう体験は初めてなのですが、下手に泣かれるより辛いです。
距離が距離だけに「また会える」と気軽に言えないことは、みんな解っています。
こういうのには本当に弱いので、思いっきり涙腺が緩む始末。
それでも何とか、楽しかったことと、この街が大好きでまた帰ってきたいことを告げると、みんな何とか笑顔になりました。
最後はみんなとハグと握手、頬にキスし合うあの挨拶をして、搭乗ゲートへ。
アリーヴェデルチ、カターニア!
機内では凄くヘコみましたが、とりあえず忘れないウチにと旅行記を打ち、仮眠を取ることにしました。
そしてミラノ・マルペンサ空港に到着。
荷物引き取り所で延々待ちますが、1つも流れてきません。
ちょうど昼飯時だからかぁ~、などと笑いながら見ていると、約30分経過してから他の人の荷物がゾロゾロと出てきました。
イタリア随一のハブ空港ですらこのノリ。怒るだけ体力のムダなので、笑って待つのが一番です。
ところが、いつまで経っても自分の荷物だけは流れてきません。
姉 さ ん 、 事 件 で す
そうです。
ロスト・ラゲージです。
履き古しの下着や海外用モデム、そして密かに用意していた読者プレゼントの数々が、このミラノの地で消え失せてしまったのです!
というか、持ち主とは別の便で、どこかに旅に出てしまったのです!
このイタ公めぇぇぇぇぇっヽ(`Д´)ノ
俺にこの地に残れと言うのか?(違
そこで至急荷物捜索カウンターへ行き、手続きを開始。
この段階でプレス用バスが待っていたので、他の記者さんに迷惑がかかるため先に行かせ、カウンターのお姉ちゃんといざ勝負です。
イタリア語 vs つたない英語と一部関西弁
このお姉ちゃん、黒髪でカワイイのに、めっちゃキツいんですよ。
こっちが日本人と解っていて、しかも「Please one more slowry」言っているのに早口でまくし立てるのです。
こちらもとうとうキレて「こら、何言うとんじゃこのクソアマ!ゆっくり話せ言うとんのがわからんのか!とっとと証明書寄こせっちゅーねん!」と怒鳴ってしまいました。
するとあら不思議。そこから一気に通じて、証明書を発行して頂くことができました。
そして別れ際は笑顔で「Ciao!」。
ま、関西弁は万国共通ということで('ω`)
ですがここで重大なことに気づきます。
携帯の充電器がロストしたバッグの中にあるのです。しかもバッテリーは残りわずか。
会社に電話をするも、日本時間の土曜21時では、人がいるはずありません。
そこで上司の自宅に電話すると……本人不在で親御さんが出たので素早く状況連絡と以後の連絡はホテルへ、と伝言を頼み、今度は上司の携帯へ。
ところが携帯を鳴らしても留守電に。携帯の電池節約のため当然吹き込むことなどしません。
※この一連の顛末が、後に大騒動に発展します。
そして次に損保会社へ連絡しようとしましたが……
あいおい損保の現地電話番号にかけるも、日本で言うところの「現在使用されていません」のアナウンス。
ナメてます、あいおい。電話番号一覧を改訂しろよ、ボケ!
これで完全に援軍無し、完全孤立の超サバイバル状態に突入です。
ここでSさんが心配して携帯に電話を下さりました。
空港からミラノまでのアクセス方法と、ミラノに着いたら誘導するので再度連絡を下さいとのこと。
あぁぁぁ、Sさん、あんたのことは一生忘れないよ 。・゚・(ノД`)・゚・。
ミラノ・マルペンサ空港からミラノ市街までは約60kmの距離があります。
まぁ、アレですわ。千歳空港と札幌の関係ですね。
Sさんにはバスでの移動を指示されましたが、60kmの距離を最速で移動することを考えると、バスという選択肢は実は最適解ではありません。
ここは移動時間の短縮と自分の趣味上から、
鉄 道 移 動 ━━━(゚∀゚)━━━ !!
イタリアで鉄道まで制覇ですよ!
交通マニアの自分としてはまさに、災い転じて福と成すッ!
乗車方法は、自販機で英・伊・仏・独の各語から表示言語を選択(さすがヨーロッパ)。
それから行き先を選択し、お金を入れると券が出てきます。
改札は特に無く、駅構内の至る所にある黄色い箱形の機械に券を入れて日時を刻印し、乗車します。

▲左から鉄道のチケットと改札機
今回乗車したのは、99年に開通したマルペンサ・エクスプレス。
アレっすよ。南海の関空特急ラピートみたいなもんですね。
このマルペンサエクスプレス、線路幅は新幹線と同じ広軌で、車両は電気駆動の全二階建て。6両前後の編成でした。
車両の色と良い、内部のデザインといい、いかにもヨーロッパな雰囲気が漂っています。
日本とは歴史風土が違うため、当然色彩感覚もデザインコンセプトも全く別種です。
デザインに携わる人ならば、一度はヨーロッパに行って、日本とは異なる感覚を見ておくべきだと思います。
ちなみに、現在これを執筆しているのは電車の車内。リアルタイム実況中です。
しかも特急なので、乗車感も言うことはありません。
車窓からの景色を撮影しながらこのテキストを打っていますが、もの凄く血が騒いでます。
状況を楽しみすぎな自分に、思わず自分で苦笑しちまいますね。
そうそう、ロスト・バゲッジしても幸いだったのは、仕事の主兵装とPC周りは全て手荷物持ち込みだったため、仕事には支障を来さないと言うことです。
ただ、予備機として持参してきたハンディカム(約18万円)が入っていたのは、非常に痛い。
会社の機材なんですけどね(苦笑
あ、打ってて気づいた……日本国内で使用していた携帯電話まで入ってるわ。
マジやべぇ_| ̄|○ll
帰国したらみなさん電話とメールを下さい。ゴメンナサイ orz
※後日記:バッグ、出てきました。そのため携帯も無事でした。
ミラノ北駅についてからSさんに連絡し、現場へ直接行くと伝言。
すぐさま駅近くのバールへと飛び込み、リサーチ開始です。
ですが、イタリア第二の都市にも関わらず、誰一人英語が通じないのです!
カターニア以下ですよ!!
しかも話をちょっと聞いただけで「わかんねぇ」のジェスチャー。
さすがwww都会の風はwww冷たいぜwww
そこで今度は地下鉄駅で現場への行き方を訊いたところ、係員が集まって10分協議。
しばし待つと、どうやら地下鉄1本で、しかも下車すぐのところにあると言います。
そこで絵はがき状の地下鉄路線図をもらい、地下鉄券を購入しました。
ミラノの地下鉄って、ものごっつ安いです。
区間料金制ではないため、1回の乗車でどこまで乗っても1ユーロ!
さらに24時間券(2ユーロ)、1日券(3ユーロ)、10回回数券とあり、めっちゃお得です。
ちなみに24時間券と1日券は、バスと市電も共通です。
入場時はこの券を鉄道同様黄色い印字機に入れ、入場時刻を刻印します。
そして目指すは、世界に名だたるミラノの大聖堂(ドゥオーモ)!
えっ?仕事現場に行かないのかって?
路線図を見ていると、ミラノ北駅、ドゥオーモ駅、仕事現場が地下鉄1本ということに気づいたので、時間に余裕ができまくったんですよ。
しかも、ミラノと言えばサンタ・マリア・デレ・グラーツィエ教会があるじゃーないですか! >w< ウニッ
この教会は、何も考えずに某プリさんから勧められるまま読んだ「ダビンチ・コード」に出てくる、あの歴史的名画、「最後の晩餐」がある教会なんです。
これはもう運命の導きとしか言えない展開に、私の頭は既に
ミ ラ ノ 観 光 超 効 率 計 算 モ ー ド (・∀・)
に突入しています。
最後の晩餐をナマで見て、できることなら盗撮して(かなり高度なテクが必要ですが、それ以前によい子はやめましょう)、某プリさんに自慢したろーじゃないか、とやる気マンマンです。
この最後の晩餐を見るには基本的に事前予約が必要なのですが、キャンセル待ちができるらしいので翌朝8時前から並ぶことをすぐに想定。
今のウチに主要観光名所であるドゥオーモを押さえてしまう作戦に出ることにしたのです。
というわけで、地下鉄に乗って一路ドゥオーモへ。
乗ってみるとコレが、あからさまに日本と異なる雰囲気です。
本当に雑然としているんですよね。
しかも、「扉に注意」のステッカーを見ると、人が露骨にはさまれています。
日本ならもう少しソフトなのになぁ~と苦笑していると、目的地のドゥオーモ駅に到着。
ここで駅構内の本屋を見ると、なーんと……日本の漫画がたくさんあるじゃあーりませんかっ!
しかも全て3ユーロ程度というお手軽さ!
有名かつインパクトの強いものを数冊選んで購入しました。
※読者プレゼントとして後日発表しますね
そして階段を上がって地上に出ると……

▲地下鉄駅階段から見上げた視点……
あまりの迫力に、素で腰が抜けました。

▲現在修復工事中のため、外観はこんな感じでした
早速内外の探索開始。
尖塔部分まで登ることができるので、これは行くしかないと意気揚々と登ります。
もちろん時間短縮のためエレベーターで!

▲左より、尖塔部に行く回廊、回廊から望む市街、回廊から屋根の造形を望む

▲左より、回廊から尖塔部を望む、尖塔部の様子(実質的な屋根部分)
ちなみに、高所恐怖症はどうしたのかってツッコミが聞こえてきそうですが、
素 で 忘 れ て ま し た (・∀・)
いや、それくらいすごかったですよ。
歴史の重みというか、信仰の重みというか、このスケールを目の前にしたら、高所恐怖症なんて吹き飛んでました。
さすが建築に500年もかけただけあります。
500年……見方によってはあまりにも無計画で荒唐無稽ですが、イタリアっぽくて良いじゃありませんか。
そして内部はと言うと……

▲左より、大聖堂中央廊、脇のステンドグラス

▲左より、最奥の祭壇部、懺悔室
あまりの凄さに、ひたすらため息です。
聖堂単体としてはバチカンのサン・ピエトロ大聖堂に次ぐ大きさで、世界でも5本の指に入る規模です。
ここでもまた、洗礼を受けて改教してしまうところでした。
そして時間もちょうど良くなったので現場へ向かいます。
ここでミラノ人のいやらしさを見せつけられてしまいました。
私が持っていたのはスタッフ用年間パスなんですね。
会場正面で現地人警備担当者に「入れてくださいー」とパスを見せたところ、なんと「スタッフは裏から入れ!ここは正面入り口だから観客用だ!」と、頑として譲らないのです。
この融通のきかなさ……最悪ですね('A`)
結局10分ほど押し問答したあげく、最高責任者に電話しましたが……それでもこの警備員、入れてくれねぇぇぇぇぇ!
ミラノ人の気質は若干聞いていましたが、こんな融通が利かないなんて、もう最悪です。
泣く泣く10分かけて裏に回り込み、何とか会場入り。
その後は順調に仕事をこなして、ホテルに帰還。
着衣を風呂場で洗濯して、全裸でベットに潜り込みました(´・ω・`)
まさか昔の相方に教わった靴下をドライヤーで乾かす方法が、ここで役立つとは思いませんでした……
次回はミラノ観光と、サンタ・マリア・デレ・グラーツィエ教会での顛末をご紹介します。
それではまた、Ciao!
Posted by ナカノヒト : 2005年06月06日 16:38 | コメント (0)