月日は百代の過客にして
札幌出張の締めとして、学生時代に通っていた喫茶店に来ています。
何か考え事をしたり思索にふけるときは、必ずと言って良いほどこの喫茶店に来ていました。
もちろん、座る席も決まっていました。店内で唯一、階上まで吹き抜けになっている席です。
ここでコーヒーの湯気とタバコの紫煙が絡み合いながら立ち上って行くのを眺めていました。
オーダーも決め打ちで、マンデリンとベイクドチーズケーキのセット。
数あるコーヒーの中でも苦みが強いマンデリンですが、ここのは実に上品で、優しい苦みなので、未だに自宅で飲むコーヒーも、ここから豆を取り寄せて飲むほどです。
札幌にいた約8年、何かあるごとにこの席に座り、当時の愛機PowerBook1400で思索したことをまとめたりしていました。
そういう意味では、私にとっては書斎に等しい空間です。
昨夜は10年来の親友らと、久々に飲んできました。
飲んだバーも、札幌で良く集まっていた馴染みの店。
店員は変わっていても、メニューはしっかり頭に残っています。
昨夜会った面子の中には、普段電話で話していても直接会うのは3年振りというヤツもいて、実に楽しいひとときを過ごせました。
昔みんなでやったバカなことや、仕事やIT技術の話、麻雀の話と、笑いに尽きることはありません。
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎ去るものです。
今いる喫茶店のこのテーブルも、そして、昨夜飲んでいたバーのテーブルも、私が札幌に住んでいた当時そのままですが、時の流れのせいか、塗装がすり減っていたり、角が丸くなっています。
私を始めとする仲間たちも、目尻にシワができ、気のせいか額の面積がやや広くなっています。
時は待ってはくれません。ただ過ぎ去るのみです。
今できることを、できるうちに、全力でやっておかないと、やりたいときには体がついて行かないなんてことも多々ありますからね。
このすり切れたテーブルを見て、そんなことを思いました。
テーブルがさらにすり切れた頃の自分が、笑っていられるように……
Posted by ナカノヒト : 2005年07月19日 12:58 | コメント (0)