久々の北海道帰省
仕事ではなく、プライベートの所用で久々に帰省しました。
何かプチ家族旅行みたいな感じでしたが、中学・高校時代の腐れ縁(マジで腐ってる)な友達と呑んできたり、親戚宅で馬に襲われたりと、楽しませて頂きました。
しかしまぁ、北海道はいろんな意味で寒かったですね。
気候もそうですが、経済状態が……
北海道の牧歌的風景(一部BOWネタ)をお楽しみ下さい。
新千歳空港に着き、レンタカーを手配。
というか、この新千歳空港は施設内のアクセシビリティが最悪で、変に広い割りにはどこに何があるかわかりにくかったり、標識が大雑把だったりと、もう最悪。
国内外の空港と比べても、自分の中ではダントツの最悪空港です。
この辺は語り出すと一晩は話せるので割愛。
しかし、北海道のダメな部分が濃縮されていることは間違いありません。
レンタカーで近隣の早来町へ。
久々にカメラを持って郊外に出たのですが……
雪だるまのオンパレード (;´Д`)
ここ早来町の郵便局は、冬場になるとゆうパックで雪だるまを送るサービスをしています。
そのためか、雪だるまの巨大オブジェから雪だるまポストと、雪も降っていないのに雪だるまだらけです。
そして岩見沢の方へ抜け、晩秋の畑を撮影。
あいにくの天候でしたが、これもまた味。
▲地平線まで果てしなく続く直線農道(左写真)、穀物畑
夜は札幌に泊まりましたが、不景気のためか行きつけだった店が全て無くなっており、やむなくベタベタコース。
サッポロビール園で、ジンギスカンを食べてきました。
しかしメインディッシュはメロン……
2日目、実家のあるT市へJRで移動。
北海道では鉄道のことを普通に「汽車」と言います。
電車もあるのですが、未だにディーゼル気動車が普通に走っているので、汽車でも問題ない……か?
にしても、18万都市とは思えない寂れ加減に、絶句してしまいました。
▲T駅のホーム
そこから両親の車で浦河町へ移動。
父の実家が浦河にあり、多数の親類縁者が競走馬の生産をしています。
浦河町では優駿ビレッジAERUという馬系リゾート施設に宿泊。
そして翌朝は隣接するJRA日高育成牧場の見学に行きました。
▲浦河町の夜明け(手前の建物が優駿ビレッジAERU)
このJRA日高育成牧場は、面積だけで東京ドーム約350個分!
主にデビュー前の若馬の育成や、北海道開催時の臨時厩舎など、さまざまな役割を担っています。
しかし、俺らのハズレ馬券がこんな所で……_| ̄|○ll
▲施設正門(左写真)、高台から施設を一望
ここでは当然全てが馬優先!
東洋一の2500mコースを始め、1000m直線の屋内馬場など、もうスケールが違っていました。
特に下右写真をよく見て頂きたいのですが、アスファルトの左車線が黒くなっているのがわかると思います。
これは、馬の脚に負担を掛けないようゴムを敷き詰めている馬専用道です。
当然人間は右側の普通の道を通るわけです。
▲2500mの芝コース(左写真)、馬専用道
▲別角度から移設全てを一望(合成でつなぎ合わせています)
ここでサプライズ!
ななななーんと、一時期クラシック戦線を賑わした、ローマンエンパイアがいました。
しかもお触りまで・・・(*´д`)
この育成牧場でトレーニングをし、近々出走予定とのこと。
既に6~7割方仕上がっている感じで、かつてない絶好調な状態で出走できそうだとのことです。
さぁ、ここを読んでるみんなも、ローマンエンパイアを買いに行こう!
▲ローマンエンパイアとボク
▲ありえないスケールの1000m屋内直線馬場
その後、一路親戚宅へ。
風景は見渡す限りの牧場、馬、牧場、馬、牧場、馬、牧場、馬……
▲ひたすら牧場と馬だらけ
最初に行った親戚宅は、最近ではトーシンブリザード(01年南関東三冠馬、02年フェブラリーS2着)を生産した牧場主。
この叔父は本当に馬が好きで馬産をやっており、非常に味のある方です。
▲叔父の牧場、ここでトーシンブリザードが生まれました
▲厩舎内(左写真)と、馬糞の山
▲トーシンブリザードの母(左写真)と、今年生まれた新馬
続いて行ったのは、ヒサコーボンバー(99年阪神ジャンプS、01年小倉サマージャンプ)などの生産をしている叔父の家。
こちらは牧場面積もかなり広く、SS産駆の肌馬がいたりと、結構頑張っているようですね。
セレクトセール(セリ)でも全ての馬が思った価格で売れたりと、将来が楽しみです。
今では叔父から従兄弟に代が代わり、インターネットを使った情報発信もしているようです。
▲牧場内の様子
▲家の裏の小川(左写真)、農具小屋の猫
▲牧場遠景
▲母馬の乳を飲む子馬(左写真)、カメラに近寄る子馬
本来はあり得ないのですが、親戚ということで放牧場の中にも入ってきました。
両親や親戚の話では、子供の頃から馬の腹の下に潜り込んだり、馬と普通にジャレていたりと、親から見て非常に心配になる行動ばかりしていたそうです。
物心つく前から、馬が好きだったようで……
▲たくさんの馬に囲まれて
まぁ、馬と話をするくらいですから、別にお遊びで手を甘噛みされても無問題。
さすがに蹴られるのは話しにならないので、蹴りクセのある馬の背後には回らないようにしますけど。
でも、今回もやられてしまいました。
子馬と普通に話していると……
襲われました (;´Д`)
お陰で着ていたトレーナーは、馬の鼻水と唾液まみれ。
でも可愛い馬だから、もぅ何でもOK (*´д`)
で、またカメラを構えると、2頭の子馬が近寄ってきて……
懲りずに襲われてます(;´Д`)
腹から下半身にかけて、もう(*ノノ)
また、馬の運動不足を解消する器械があります。
ドーナツ型の馬場の中に入れ、後ろからモーターで動く移動柵で押すように歩かせるのです。
▲当然ウッドチップが敷いてあります
▲馬の気持ちになって運動させられるナカノヒト
▲厩舎遠景
▲馬産地ならではのポスター
「馬の気持ちを事前予知」なんて、甘い甘い!
フォースですよ、フォース!!感じることが大切なんだ!
▲滅多にお目にかかれない重賞勝利時の生産者賞賞状
帰途、従兄弟がセレクトセール(競争馬の競り)に行っているとのことで、立ち寄ってみました。
107頭がセリに出される中、契約が成立したのは25頭。
不景気の煽りをモロに受けています。
▲会場屋外(左写真)、セリ会場
社台ファーム全盛の日本競馬界において、親戚宅は個人牧場でもかなり奮闘している方です。
※以下、かなりマニアックな血統の話が飛び交いますがご容赦
中でもトーシンブリザードの叔父は、40年近く前に導入したマリシテンという肌馬からじっくりと血脈を作り上げてきた苦労人です。
出稼ぎしてまでマリシテンの代金を支払うと、これにダラノーアをかけてラッシーノニ(牝)が生まれ、さらにテスコボーイをかけて、トーシンブリザードの祖母、ヒミノトップレディが生まれたのです。
ですが、ラッシーノニは競走馬としては売れず、ヒミノトップレディは1勝しただけ。
この時期の叔父の生活を思い返すと、明るい表情ながらも非常に苦労していたと思います。
ここでようやくシュアリーウィン、アルスノヴァという、ぼちぼち走る馬が出てきました。
ここでの稼ぎを元に、ヒミノトッブレディに以前から叔父が好きだったブレイヴェストローマンをかけます。
500万という高額の種付け料を借金して払って生まれたのが、ユーワトップレディ。
トーシンブリザードの母馬です。
借金を払うためにユーワトップレディは売られましたが、叔父はその時のことを「いたましかった(勿体ない、可愛そう、という意味の北海道弁)」と言っていました。
よほど気に入った馬だったのでしょう。
ユーワトップレディは、中央競馬では1勝しかしませんでした。
馬主さんに「仔わけしないか」と持ちかけられますが、「仔わけではどうもならんし、それなら俺買うわ」と、結局は買い戻します。
だけど「買い戻しても金が無いから、ある程度食べていければいいや」とデュラブをかけたところで、トーシンブリザードが生まれたというわけです。
牧場に憧れを持つ方はたくさんいらっしゃいます。
ですが、本当に報われるのは1度あるかどうか。
そのほとんどが、馬が好きという理由で、借金を抱えてまでやっているのです。
馬産地・日高は不景気と、社台ファームなどの大規模牧場に押され、非常に苦しい状況となっています。
それだけに馬が本当に好きな叔父のような生産者を、今後も応援していきたいと思います。
◆早来雪だるま郵便局
◆優駿ビレッジAERU
◆JRA日高育成牧場
◆日本軽種馬協会
Posted by ナカノヒト : 2005年10月14日 21:21 | コメント (0)