彼の国の友人へ - 「トリノ五輪って何?」
ご存じの通り、イタリア北部のトリノで冬季五輪大会が始まりました。
イタリア国内の聖火リレーで、アナーキストや高速鉄道建設反対グループによる妨害がニュースで取り上げられていただけに、さぞかしイタリア国内でも注目されていると思っていました。
がっ!
チェスカ嬢(※)にメールで尋ねたところ「全く盛り上がっていないどころか、イタリア代表選手すら知らないよー :))」とのこと。
なーんてこったい!
※チェスカ嬢については Italia Report(2005) をご覧下さい。
そもそもイタリアは、ご存じの通り歴史は大変古いです。
紀元前の昔から、ローマを中心に栄えに栄えまくっていましたからね。
ですが、今のような形にイタリアが統一されたのは、1861年。
それまでは、ギリシア時代からずっと都市国家が乱立する状態が続いていました。
この統一を果たしたのが、トリノ周辺を支配していたサヴォイア公国なのです。
統一国家より都市国家であった歴史が長いため、国としての団結力は他国よりも薄い点は否めません。
むしろ他都市に対してのライバル心や無関心さの方が上回っていると言っても過言ではないでしょう。そのため、都市ごとに拠点を持ち、都市名を冠につけて戦うサッカーは、実に盛り上がるのです。
反面、国家単位で開催されるトリノ五輪は、前述の気質に加え、雪と無縁な南部の人々にとっては、本当に「全く関係ない出来事」というわけ。
ちなみに、現イタリア首相のベルルスコーニはミラノの出身。
しかも国会解散や選挙制度改革などで、五輪に出席する間があったらテレビで演説するといった態度を見せています。
チャンピ大統領は五輪開会式への出席を明言していましたが、ベルルスコーニ首相は出席を明らかにしていませんでした。
そして今、開会式が行われていますが……ベルルスコーニ首相は来ていません。
出身地ではない他都市のことである上に、政争で忙しいため、本当に来なかったようですね。
暢気というか、勝手というか、ラテン気質が出まくっています。
チェスカ嬢には日本の選手を勧めておきました。
そしたら「ちょっと見てみるよー」とのこと。
果たして五輪後、どんな感想メールが来るのか今から楽しみです。
Posted by ナカノヒト : 2006年02月11日 04:38 | コメント (0)