To kill one's boredom...RO

「心にうつりゆくよしなしごと」について


「心にうつりゆくよしなしごと」について

<110>Miscellaneous-雑感 また北海道か~日本シリーズ雑感

甲子園の駒大苫小牧に続き、北海道日本ハムファイターズが日本一になりました。
ご存じの方もいるかと思われますが、私は生まれてから20数年間、北海道で暮らしてきました。
しかも、札幌ドームの建築中に関西へ転居。
「ドームなんて赤字」と思っていただけに、昨今の大騒ぎっぷりには驚かされています。
ちなみに、駒大苫小牧高校は実家の近所です ('・c_・`)

北海道で生まれ育ったからこそ、外からは見えない閉鎖文化、国内屈指の不景気を知っています。
実は「北海道経済はジャンボジェット機の後輪~離陸(景気浮揚)時は一番最後に地面から離れ、着陸(景気降下)時は一番最初に地面に着く」とまで言われているのです。
農漁業と観光しかなく、内地(本州)からの大型土木開発で食いつなぐ……もはやダウンスパイラル。
そんな暗い北の大地は、住む人の気質もやや暗いと言わざるを得ないでしょう。


札幌在住時に良く顔を出していた業界系御用達の飲み屋で、某吉本芸人さんと同席する機会がありました。
女性2人組の芸人さんなのですが、脱ぐことしか芸が無かったため、大阪吉本から東京吉本、そして小樽吉本へと流され続けていたようです。
芸風も知れているので私は軽蔑の目で見ていましたが、話すうちに目から鱗が落ちることを話してくれたのです。
それは、彼女らが渡り歩いてきたからこそ知っている、関西・関東・北海道の人の「気質」です。

関西は最初から楽しもうとして見に来るから、自発的。
関東は芸人に乗せられるために来るから、やや受動的。
そして北海道は奥手気質だから、最初は遠巻きに見ているが、こちらが胸襟を広げると
少しずつ集まってきて、最後は家族のように迎えてくれる。


北海道日本ハムファイターズは、球団総出で北海道民に胸襟を開きました。
球団社長がファンが集う居酒屋に顔を出し、直接ファンから意見を聞いたりしています。
選手も積極的に札幌の街へ出ているそうです。

そしてトドメは新庄。
屈託のないピュアなキャラクターで、たちまち北海道民を虜にしました。
「自分が好きだから、人を大事にする」ということを知っている新庄は、自分が大好きな野球で、ファンを楽しませてきました。
しかも球団入団時に「この(札幌ドームの)スタンドを満員にして、日本一になる!」と宣言。
これを見事やってのけたのです。

あまりに暗すぎた北の大地が、私の好きな野球で明るくなる……
引っ越したことがちょっと悔しいくらい、嬉しいことだと思います。

対して中日ドラゴンズの試合っぷりは、まるで去年の阪神タイガースを見ているかのようでした。
古くから「人気のセ、実力のパ」とは言われてきましたが、ここまでとは。
セ・リーグの大看板を背負う竜虎2球団の「らしさ」がかけらもありませんでした。

特に最終戦の川上憲伸!
私は阪神ファンなので、中日には「やられた!」という思いと同時に「セ・リーグの代表として頼んだぞ!」という気持ちもありました。
ですが、1回から既に背中に悲壮感を背負っているように見えたのです。
阪神や巨人と違い、中日はコツコツと地道にやっていたからこそ、勝たせたかった!

だけど、北海道日本ハムの方が、野球を楽しんでいました。差は唯一そこだけだったと思います。

「子曰く、之れを識る者は之れを好む者に如かず、之れを好む者は之れを楽しむ者に如らず」というのは、論語の一節です。
セ・リーグは、人気とイメージが先行してしまい「勝って当然」という空気があるのでしょうか。
どうも「識者」レベルに留まっているように思います。
もちろんパ・リーグは「楽者」ですよね。

1野球ファンとして、少しだけスポ魂色を消して、楽しんで欲しいと思った日本シリーズでした。

Posted by ナカノヒト : 2006年10月27日 20:43 | コメント (0)

この記事へコメントする

(コメントを投稿すると、サイト管理者へ承認を行います。投稿したコメントが表示されるためには、サイト管理者の承認が必要です。承認には少々お時間がかかりますので、しばらくお待ちください。)





メニュー

関連記事

Search

Tag

Powered by

Powered by
Movable Type 3.32-ja

apstars

RSSフィード