ギルドを解散します
いかなる強大国といえども、長期にわたって安泰でありつづけることはできない。関係各所のみなさんには先月より既にお伝えした通り、『Wind of Wish~希望の風』を、6月30日(土)を以てギルドブレイクします。 2004年2月の結成以来、延べ132名の方が所属してくださいました。 これまで関わってくださった皆さんに心から感謝いたします。
国外に敵を持たなくなっても、国内に敵を持つようになる。
外からの敵は寄せ付けない頑健そのものの肉体でも、肉体の成長についていけなかったが故の内臓疾患に、苦しまされることがあるのに似ている。
ハンニバル・バルカ (リヴィウス著『ローマ史』より)
6月30日は、最後の『リアルEmC』として、京都市内某所の御用達イタリアンレストランを借り切り、解散式を行います。
これまでと違って招待メールなどを送ることもなく、解散に気づいた人(この人々の心意気には個人的に感謝を言いたい)や、お世話になった旧同盟の方を中心に、こじんまりと集まる予定です。
最後の最後まで全国各地から集まって頂けるのは、マスターの力量とは別に、このギルドがいかに愛されていたかということを感じずにはいられません。
『Wind of Wish~希望の風』を円満除隊・引退したほとんどのメンバーが、リアル世界へと活動の主軸を戻し、仕事に、勉学に励んでいます。
私自身も職場で役付になり、ログインが週末のみという忙しさとなったため、ギルドの維持運営が困難になったことが、解散の直接的な理由です。
いくらメンバーを集めても、マスターのログインが覚束なくなるのでは、意味はないでしょう。
このギルドでは、前半は『まったり仲良く』という、非攻城戦ギルドでした。
ですが中盤以降、攻城戦への参戦、しかも初心者がゼロからの参戦をするにあたり、『有言実行』『発言なき者には権利なし』という、実にアグレッシブな方針を貫いてきました。
そんなタフな面子だからこそ、円満除隊・引退してからもリアルで頑張れているのだと思います。
ところが、旧ESのカミーユ氏には「宗教みたい」と言われ、旧/のnicotine氏やティヤ王帝国の石見氏には「軍隊みたい」と言われて続けてきました。
彼らはリアル社会が殺伐としているから、ゲームの中くらいはまったりしたいという考えだったのかも知れませんが、私や最後まで主要メンバーとして残ってくれた面子にとっては、ゲームだからこそリアルでできないこと(大規模戦闘)をどこまでシステマティックにできるかという視点だったのです。
その視点と引き替えに、『肉体の成長についていけなかったが故の内臓疾患』に苦しめられました。
まず、目的に対する手段の徹底化により、複数PCを用いたソロ効率狩りが主流となりました。
プレイヤースキルは向上するものの、これでは作業に陥ってしまい、モチベーションの維持が困難になったのです。
さらに、徹底した役割分担と内政の少数精鋭化で、毎週の攻城戦がルーチンワークになりました。
あの狭い世界の中では、IT業界での仕事(しかもプロマネクラス)に慣れた面子にとって、作業範囲と効率化が限界に達するのは、時間の問題だったのでしょう。
そんなことから、長年屋台骨を維持しているギルドって、すごいなぁ……と、いろいろな意味で思ってしまいました。
私も決して良いリーダーではあり得ませんでしたが、できる限り理想には近づけたと自負しています。
攻城戦やリーダー・組織論に関する考察は、いつか語っていきたいと思います。
Posted by ナカノヒト : 2007年06月10日 09:46 | コメント (0)