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「心にうつりゆくよしなしごと」について


「心にうつりゆくよしなしごと」について

<210>Vini d'Italia-ワイン 日本で二番目に詳しい?イタリアワインの話【その1】

某マンガのお陰で、日本は久々のワインブームを迎えています。
しかしその主役のほとんどがフランスワイン。
私が愛してやまないイタリアワインやスペインワインは、傍流に甘んじているのが現状(だと思います)。

というわけで、約3年間に渡って毎日のようにイタリアワインばかり飲み続けた私が、独学で苦労した経験に基づいて『デートで即使える小話のネタ』的なイタリアワインの解説を試みたいと思います。
結果としては『仲間とワイワイ楽しく呑めれば良し!』なのですが、知っていても損はせず、むしろより美味しく呑むための方法と知識です。

大まかには……

◇イタリアワインの概要・歴史
◇買うとき、選ぶときの知識
◇自宅で飲むための道具と準備
◇栓の抜き方
◇注ぎ方、飲み方

などなど、といったところです。
3項目以降はイタリアワインに限らず、世界中のワインを飲むときにも使えるネタです。

かなりの主観が入っていますが、その点はご容赦の上、読んで頂けましたら幸いです。
1回目は、イタリアワインの概要・歴史をご紹介いたします。


◇イタリアワインの魅力
フランスやスペインなどでは、ワインの生産地区は、ブドウ畑の位置からして厳密に限定されています。
ところがイタリアでは全国各地、至る所で作られているのです。
ぶどうの品種もフランスでは数種類に限られていますが、イタリアでは20種類以上の土着の品種を中心に、外来品種まで取り込んで、まさに百花繚乱!
毎年10万を超える種類のワインが生産されています。

加えて、イタリアの国土は南北1,200kmという縦に細長い形をしています。
この縦に細長い国土は、日本と同じように四季折々、土地折々の多彩な表情を見せてくれます。

しかも国土の大半は山脈や岩石地帯で、フランスのように決して恵まれた土壌とは言えません。
ですが、この厳しい土壌こそが多彩なワインを生み出す『最適な土壌』なのです。
ぶどうは地下の岩石に含まれたミネラル分を吸い込み、風と日の光を浴びて、その土地特有の味に結実していきます(テロワール、ってヤツですね)。

イタリアの人々は、毎日のように郷土特有のワインと共に、郷土料理を楽しんでいるのです。

◇ぶどうとワインの生産量
日本ではワインと言えばフランスのイメージが強いのですが、イタリアも実はワイン超大国。
ぶどうの栽培面積は約94万ヘクタール、年間生産量は約590万キロリットルで、栽培面積、生産量、輸出量と、毎年のようにフランスと1位・2位を争っているのです。
この二国だけで、世界のワイン生産量の40%を占めるわけですから、驚きですよね。
ちなみに2008年はイタリアに軍配が上がったようです。

◇ヨーロッパワインの先駆者、イタリアワインの歴史
ヨーロッパ初のワインは、紀元前2600~1450年(前ミノア時代)に、ギリシアのクレタ島で作られました。
その後、海洋民族のギリシア人がイタリア沿岸部に植民都市を建設するのと同時に、ワイン作りも伝わっていきました。
イタリアで本格的にワイン作りが始まったのは、紀元前800年頃。イタリア中部の古代エトルリア人の手によるものです。時折大量に発掘される素焼きのワイン瓶が、当時の様子を物語っています。

このエトルリア人が住んでいたのは、フィレンツェ周辺のトスカーナからシエナにかけての範囲。
ちなみに「高貴なワイン」と謳われるVino Nobile Di Montepulciano(ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ)の生産地はシエナのモンテプルチャーノ。まさに2800年前から作られているワインが作られている場所であるとも言えるのです。

紀元前100年頃からは、古代ローマ人の手により、フランス・スペイン・カルタゴなど、地中海各地の植民地へワイン作りが広がっていきました。

中世からルネサンス期にかけて、政治の主導権は徐々にドイツやフランス、スペインへと移ってしまいます。
対するイタリアは、ローマ法王を擁し続けることで宗教界の中心であり続けると同時に、優れた文化や美術の中心地でもありました。これは同時に、ヨーロッパをリードする優れたワインを生み出す原動力でもありました。

また、経済の中心地もまだイタリアにあったこともあり、ヴェネツィア、ジェノバ、ピサ、アマルフィの4大海洋都市国家の通商により、イタリアのワインは各地へその名声を広げていったのです。
この16世紀までは、イタリアは名実共にワインの生産で世界をリードし続けました。

ところが17世紀以降、経済と文化の中心まで、イギリスやフランス、ドイツへ移ります。
さらに、度重なる戦争により、イタリアワインはその名声と生産量を大きく落としてしまうのです。

この状況を危惧したイタリア共和国政府は、1963年にDOC法(Denominazione di Origine Controllata、ワイン用ぶどう果汁とワインの原産地呼称保護に関する法律)を制定。
更に1992年に「ワインの原産地呼称に関する法律」が成立、改訂が加えられ、現在は1996年に改訂を加えられた新法がベースとなっています。

次回は買うとき、選ぶときの知識として、DOC法に基づいたワインの分類と種類やラベルの読み方をご紹介します。

Posted by ナカノヒト : 2009年04月19日 18:00 | コメント (0)

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